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前回の投稿ではお釜をかける準備について順序立てて説明いたしました。
今回は後片付け編です。
お釜の基本的な扱いの注意点については下記リンクに記していますので併せて目を通してくださいね!
大まかな流れは以下の通りです
- 釜を水屋に下げて洗う
- 風炉、または炉中の炭をあげる
- 残り火で釜を乾かす
工程はシンプルですが、火を安全に扱うために必要な道具や細かいけど重要なポイントなどを紹介しながら、説明していきますね。
釜を水屋に下げて手入れする
お稽古、茶事などでお釜を使い終わったら水屋に下げ、釜据えに乗せて、柄杓で釜の湯を釜にかけて灰などの汚れを落としていきます。
釜の湯を使って蓋も洗います。
次に釜の湯を金盥(かなだらい)などにあけますが、この時に水屋鐶を釜にかけたままひっくり返すことのないようにしてください。
布巾などを充てて釜を持ち、金盥に湯をあけ、釜据えの上に釜を逆さまに置きます。
釜の底、炭火が当たっていたところを切り藁(きりわら)で軽くこすり、金盥に溜めておいた湯で洗い流します。
灰や埃を落とすためなので軽く優しくで充分です。
切り藁で擦るのは釜底だけ。釜肌は湯ですすぐだけにしてください。
釜の底と肌を布巾で押さえ拭きし、蓋も布巾で水気を拭いておきます。
「釜の中に手を入れて中を拭いたりはしないように、」と私は教わりましたが、お教室によって約束事が違う場合もあるようです。
その場合は先生の方針に従われてくださいね。
風炉中、炉中の炭を上げて残り火で釜を乾かす
風炉中、または炉中の炭を火箸であげておきます。
この時小豆粒代の炭を残しておき、この残り火に釜をかけて釜を乾かしていきます。
釜ふたは必ず蓋おきに載せておいてください。
ひっくり返して摘みを下にして置いたりすると熱で摘みが歪むことがあるので気をつけましょう。
炭を安全に上げておくのに必要な道具を二つ紹介します。
- 台十能(だいじゅうのう)
- 火消し壺
十能とは炭や灰を安全に運ぶための道具ですが、これに台が付いており、畳においても焦げたりせず、安全に使えるようになっています。
火消し壺は火がついた炭を入れる壺ですが、空気を遮断して火を消すための道具です。
保管しておいたくず炭は次回灰を温めるために使ったりもします。
完全に冷えてからしまいましょう
釜が完全に冷えたら布や紙などに包まずに箱にしまいます。
これは布や紙が湿気を呼んで錆の原因になるからです。
流れと注意点のまとめ
一連の流れは
- 釜を水屋に下げて洗う
- 風炉、または炉中の炭をあげる
- 残り火で釜を乾かす
流れの中での注意点をまとめると
- 釜は底だけを軽く切り藁で洗う
- 蓋はひっくり返さずに蓋おきにおく。
- 炭火は炭壺で空気を遮断して確実に消火する。
火や釜を扱うのは最初はドキドキしますね。
茶道で大事な要素である火に関わることはとても楽しいですが、責任を伴います。
作業に集中し、注意深く、迅速に的確に片付けを行うことで、新たな学びがあることと思います。
茶道の学びがより豊かになりますように。
今日もありがとうございました!
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