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お稽古が終わって片付けをするにあたり、はじめに取り掛かるのはお釜と炉中(夏ならば風炉中)の片付けだと教わってきました。
初歩の頃にはハードルが高く感じて、お釜や火には積極的に触ることがありませんでしたが、お釜の性質を理解してポイントを押さえて丁寧に扱えばそれほど難しいことはありません。
釜や炭を扱えるようになることで、火、水、炭などを使う茶道の真髄により近づくことができ、楽しみの幅も広がることと思います。
先ずはお釜の性質からくる以下3つのポイントを押さえてみましょう!
- 釜は素手では触りません。
- 釜は急激な温度変化に弱いです。
- 乾燥が大事です。仕舞う時には紙や布など湿気を呼ぶものに包まずにしまいましょう。
それでは一つづつ解説していきます。
釜は素手では触りません
釜は金属製なので手に含まれている脂や塩分などが錆の原因になります。
釜を触る時には清潔なタオルなどを当てて扱うようにし,素手で扱うことを避けましょう。
釜は急激な温度変化に弱いです
金属でできていて一見とても頑丈そうに見える釜ですが、長い時間炭火にさらされ、何年も湯を沸かしていくものですから、大切に扱わないと釜ぞこなどが脆くなったり、錆が出て湯の味に影響します。
茶事の時などは釜に水を張って水から炭にかけて湯を沸かし、まろやかな湯で茶を点てることがご馳走の一つとなります。
お稽古の時などで早くお湯を沸かすことが必要な場合は釜の底に2〜3センチほどの高さまで水を張って、柄杓でお湯を受けながらやかんで沸かしたお湯を注ぎます。
このようにすることで釜に急激な温度が加わることを避け、また釜の底に熱い湯が直撃することを避けます。
使い終わった釜には乾燥が大事です
使い終わったあとは水屋に下げ、「釜据え」と言う家庭用品で言うところの鍋敷のような役割をするものの上に置き、釜のお湯を蓋や釜の肌にかけながら灰や埃を落としていきます。
お湯は金盥などにあけて、タオルなどを当てながら釜を逆さまに釜据えに置き、底の部分だけを「底洗い」とう切り藁で出来た道具で優しく洗います。
私はお稽古場で「釜の中には手を入れない。」と教わったので釜の中に手を入れて布巾などを当てたことはありませんが、お稽古場によっては水気を取るために軽く布巾を当てるところもあるようです。
先生の方針をよく習って大切にお稽古場の御道具を使わせていただくことが第一に重要だと思いますので先生にお尋ねになってくださいね。
風炉や炉の中の炭を上げておくのですが、この時に小豆粒大の炭を少し残しておいて、残った温もりで釜を完全に乾かし、徐々に冷やしていきます。
乾いて釜が冷えたら箱にしまいますが、この時に紙や布に包むと紙や布が湿気を呼んで錆の原因となります。
何にも包まずに裸で箱に収めるようにし、茶会などで持ち運ぶ必要がある時だけ布などで保護するようにしましょう。
まとめ
釜に触るときのポイントは以下3つです
- 素手で触らない
- 急激な温度変化に気をつける
- 使い終わったら完全に乾燥させる
後片付けに関われるようになるとグッと茶道への理解が深まります。
御道具の扱いの真の学びも準備と後片付けを通して学んでこそ、だと私は思います。
片付けに関わるチャンスがあれば先生に相談されて釜や火にも触れて楽しみの幅を広げてくださいね。
今回は扱いのポイントだけを書きました。
次回のポストで釜と火の回りの準備、後片付けについて順序立てて説明していきます!
それでは今日もありがとうございました!
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