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前回の投稿では基本となるお釜の扱いについて説明いたしました。
お道具の性質を知ることは点前や準備の基礎となりますので、是非頭に入れておいてください。下記にリンクを貼りました。
今回は、お稽古の時、茶事の準備の時にお釜を準備していく手順を説明していきます。
一連の流れ、全体像を把握していくことで、理解度も変わっていきます。基礎を見て、流れを見て、、を繰り返すうちに理解度が高まっていくことは茶道に限られたことではないですね!
先ずは大まかに全体像から
- 当日までに一度湯を沸かして手入れをしておきます
- 釜の外側、内側を洗います
- 水は鐶付きまで入れます
詳しく説明していきます。
当日までに一度お手入れをします
お稽古のように毎週使うお釜ならばこの作業は必要ないのですが、何ヶ月か仕舞い込んだ釜を使う時には当日までに一度湯を沸かします。
これは釜の金気や錆、匂いをとるためです。
どんなに良いお茶を準備してもお湯が錆臭くては台無しになってしまうので、一手間を惜しまないようにしましょう。
釜に水をかけて洗います
それでは、当日の準備です。
水屋の簀の上や、キッチンの流しなどの水場に釜据えという家庭用品でいう鍋敷の役割のものを置き、その上に釜をおきます。
蓋は外して洗っておきます。
柄杓などで釜の内側と外側全体に満遍なく水をかけて二度ほど洗います。
中の水を捨てますが、釜をひっくり返す時に注意することは以下の2点です
- 水屋鐶で釜を下げたままひっくり返さない
- 釜が熱くなくても布巾やタオルなどを充ててひっくり返す
釻で釜を下げたまま、釜をくるっとひっくり返すと釜に傷がつきます。
また、釜を素手で持つと手の脂で錆がくることは前回のポストでお話しした通りです。
これが釜据えです↓↓
お水は鐶付きまで入れましょう
釜が綺麗になったらお水を入れていきます。
お水は鐶付き、つまり鐶をかける取手のようなところまでです。
釜には大小様々な形がありますが、水を張るのは鐶付き迄、です。
水道の水が直接釜底に当たらないように柄杓で受けながら水を入れていきます。
これは釜底を痛めないようにする配慮です。
急いで湯を沸かしたい時に水ではなく湯を釜に入れる時でも、釜底から2〜3センチは水を張って、その上から湯を柄杓で受けながら入れるようにしましょう。
洗って水気を拭いた蓋を閉め、釜肌の水気を布巾で押さえるようにして軽く取ります。
水屋鐶をかけて風炉中、又は炉中の火にかけます。
まとめ
工程としては
- 当日までに一度湯を沸かして手入れをしておきます
- 釜の外側、内側を洗います
- 水は鐶付きまで入れます
とてもシンプルでしたね。
ただ少しだけ注意点がありました。
釜の水をあける時に
- 水屋鐶で釜を下げたままひっくり返さない
- 釜が熱くなくても布巾やタオルなどを充ててひっくり返す
釜に水を入れる時は
水が勢いよく釜底に当たるのを避けるため柄杓で受けながら入れる
でしたね。
火に関わり、水に関わるとますます茶道が楽しくなると思います。
どうぞよき茶道ライフを!
今日もありがとうございました!
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